ハウスクリーニングを頼んでみたいけど、何を注意すればいいかしら。
生活していれば必ず汚れてしまうものです。 季節によってはカビや臭いが出てきてしまいます。
そんな時に役に立ってくれるのが、ハウスクリーニングを専門としている業者さんたちです。
とはいっても、いろんなハウスクリーニング業者がいる中で、どれを選べばいいのか分かりにくい分野でもあります。
・ハウスクリーニングを頼む注意点
・ハウスクリーニング業者の種類と使い方
・よくあるクレームを事前に知ってよい関係性づくりに活かす
今回は、ハウスクリーニング業者を選ぶポイントをご紹介します。
ハウスクリーニングを頼むメリット、デメリット
自分ではできない汚れをすっきりしてくれるプロが、ハウスクリーニング業者です。
メリットが大きい一方で、頼んで分かるデメリットもあります。
まずは、メリットとデメリットから整理してみましょう。
メリット
自分ではできない汚れをリセットしてくれる
お風呂の水アカやキッチンのレンジフード、エアコンや窓、フローリングのWAXなど、自分ではできない汚れをリセットしてくれます。業者を選ぶ一番の理由ではないでしょうか。
長年の蓄積汚れをリセットしてくれる
お風呂の鏡のウロコやキッチン床の汚れ、トイレの臭いなど、長年の蓄積によっていつの間にか目立ってしまっている汚れをリセットしてくれます。
長年の蓄積がリセットされると、まるで新品にでもなったかのような劇的な変化を実感します。
日頃のお手入れでは取り切れない汚れをリセットしてくれる
自分でこまめにお掃除したとしても、手が入れられない箇所は出てきます。家族で役割分担したとしても、すべてが思い通りにはいかないものです。
業者は役割をしっかりと果たしてくれます。
自分でキレイを保つためのベースを作ってもらえる
業者を定期的に利用すれば、キレイをずっとキープすることができます。自分で行うお手入れも容易になり、気持ちの余裕や精神面への影響も大きなメリットといえます。
お手入れの仕方や道具を教えてもらえる
最近はお掃除の道具や洗剤など、多くの情報と接することが容易になりました。
しかし、情報過多となり結局どれを使えばいいのか分からなくなってしまいがちです。
業者が使っている道具や使い方を教えてもらえれば、注意点やポイントが明確になります。
デメリット
家に知らない人を入れることになる
ハウスクリーニング業者を使うということは、家の中に知らない人を入れることになります。場合によっては、大人数を入れることになります。
それはやってほしくなかった、一言ほしかった、そんなことになるとは思わなかったと感じることは、ほぼ起こるものとして考えていた方がよいでしょう。
破損や傷が入ることがある
ハウスクリーニングの多くは、汚れに対して洗剤で柔らかくして落とすか、削って落とすかになります。
また、空き部屋とは違い、家具やガラスなど様々な生活雑貨がある中での作業となるため、傷や破損が起きることがあります。
クオリティーはやってみないと分からない
どの業者がどれだけのクオリティーを提供してくれるのかは、やってみなければ分かりません。見えないところまでキレイにしてくれる業者もいれば、私語の多い業者もいます。
ちょっとしたお願いをサービスしてくれる業者もいれば、料金に含まれないサービスは行わない業者もいます。
料金の相場はバラバラ
ハウスクリーニングといっても、何をどこまでどのようにお掃除するのかは業者によってまちまちです。
統一された規格もないため、相場もバラバラになってしまいます。
中には驚くほど安いプランもあり、料金だけで業者の良し悪しは判断できません。
ハウスクリーニング業者の種類
ハウスクリーニング業者の種類は大きく4つに分けることができます。 それぞれ特徴があり、選ぶポイントのひとつになります。
個人型
個人経営で行っている業者さんです。
特徴は少数精鋭です。一人ですべて行う方もいらっしゃいます。
クリーニングする箇所が多いと時間がかかる傾向があります。
個人でされているため、他の業者(電気、水道など)とつながりがある方も多く、様々な問題を解決する相談相手になってくれます。
多くの技術をお持ちの方も多く、ちょっとしたことを快く受けてくださる方が多いです。
ハウスクリーニング専門大手
ダスキンやお掃除本舗など、フランチャイズ展開されている業者さんです。
ハウスクリーニングのことならなんでもできる技術の厚みが特徴です。
お家まるごとクリーニングを頼むことができます。 専門の道具や洗剤を販売している業者もいます。 料金の透明性やスキルに信頼がおけます。 クレーム対応などサポートも充実しています。
大手グループ会社
京王グループや東急グループ系列の業者さんです。
グループ会社ということで、ゆりかごから墓場までのサービス情報を得ることができます。
専門性の高いクリーニングには対応していないことがあります。 グループ内ですでに何かしらのサービスを受けていれば、メリットの大きい業者です。
クレーム対応などのサポートも充実しています。
地域密着型
地域に密着した小中規模の業者さんです。
地域に根付いて長く事業をされている業者さんは、信頼できる業者が多いです。 地域の人たちからも認知され、多くの努力を重ねている業者さんです。
いろいろと相談に乗ってくれたり、小回りのきくサービスを提供してくれます。 営業エリアが限定されており、移動距離がある場合は追加の料金が発生する場合があります。 クレームやサポートなども充実しています。 定期的に頼むのなら、地域密着型が一番です。
定期的に依頼するのか、スポットで頼むのか
ハウスクリーニング業者を利用する場合は、定期的に頼むのか単発のスポットで頼むのかの二択になります。
定期で依頼し方がいいのか、スポットで頼んだ方がいいのか、それぞれのポイントを整理します。
定期で依頼する
メリット
- 自分で行うお掃除が楽
- キレイをずっとキープできる
- 家の経年劣化や破損などを防ぐことができる
- いろいろと相談できる
デメリット
- コストがかかる
- 家に知らない人を入れることになる
- 相性が悪いとストレスが増えることに
スポットで頼む
メリット
- 一気に家がキレイになる
- しっかりと汚れや蓄積をリセットできる
- 業者を試しに使うことができる
デメリット
- 普段のお手入れ次第で料金が変わる
- 一回では取り切れない汚れもある
- 箇所が多いいと一日がかりになることも
定期とスポットのかしこい使い分け
しっかりとお家のキレイを保ちたいのであれば、定期で依頼するのがいいでしょう。
とはいってもどの業者がいいのか、どんなクオリティーがいいのか、どんなスパンがいいのか判断することがたくさんあります。
まずは、スポットでいくつかの業者を使ってみるとよいでしょう。
- お掃除のクオリティー
- スタッフの品格
- 料金体系
この3つをポイントに一番気に入った業者を選んで、定期を依頼するのがベストです。
定期的に顔を合わせるわけですから、ストレスなく、空間も心も気持ちよい選択ができたらいいですよね。
よくあるクレームトップ10
ここではよくあるクレームをご紹介します。
事前にどんなクレームが起きやすいのかが分かると、業者との打ち合わせや業者選びにも役に立ちます。
起きるものだという前提で関係を構築すると、お互い気持ちよい関係が築けます。
①傷破損
まず最も起きやすいのが傷破損です。
ちょっとした傷から、壊してしまって交換する必要が出てくるものまで、起きるときは起きてしまいます。
頻繁に起きてしまい、必要以上に不安を感じてしまったら、業者を変えるとよいでしょう。
②スタッフの品行
業者によっては、おじさんしかいない場合もあります。
タバコ臭かったり、私語が多かったり、服装が乱れていたりと、実はかなり気になるポイントです。
お家に入れるわけですから、品行は外せないポイントです。
③スタッフのコミュニケーションが雑
コミュニケーションが苦手な人はたくさんいます。それでも丁寧に対応してもらえれば嫌な気にはなりません。
しかし、無理やり話を通そうとしたり、説明不足や質問に答えてくれないなど、雑なコミュニケーションをする業者は要注意です。その先には必ず大きなトラブルが待っています。
④依頼したことをやっていない
依頼したのにやってもらえていないというのは、ハウスクリーニングではよくある話です。
作業を行う前に必ず今回する箇所を確認することで防ぐことができます。それでもやり残しがある場合は、別日にやってもらう交渉をするとよいでしょう。
⑤料金が不透明
お掃除を依頼するときに、見積もりを出してもらいますが、見積書に「清掃一式」とだけ書いてあり、明細がない場合があります。これは要注意です。
見積もりを依頼するときは必ず明細ももらいましょう。料金が不透明な業者は、関わらないほうが無難です。
⑥お掃除のクオリティーが低い
お掃除は依頼したものの、出来上がったものをみたらクオリティーが低い場合があります。
業者のスタッフによってクオリティーに差が出ることもあります。こういう場合も、妥協せず業者に依頼するとよいでしょう。単に業者が見落としている場合もあります。
⑦クレームの対応
一番困るのが、クレームの対応です。
クレームに対してしっかり対応してもらえれば、信頼度も上がるのですが、連絡が遅い、なかなか対応してくれないとなると、どんどんと信頼度が低くなってしまいます。この場合は、担当を変えてもらう、もしくは業者を変えるのが良いでしょう。
⑧連絡が遅い
始めに連絡をしてからお掃除に来てもらうまで、何度かやり取りが発生します。
そのやり取りが遅い業者もいます。一週間たっても連絡がこない、いつも返信が来るまでに数日かかる、人によって許容範囲は違いますが、ストレスだなと感じたら業者を変えるのが良いでしょう。
⑨報告がない
専門家に依頼したときは、専門家から見た状況を報告してもらうのも、ひとつの重要な要素になります。
この報告の内容が薄かったり、作業中に起きた破損や傷などを報告が無かったりすると、とても残念な気持ちになります。そんな時はこちらからどんどん質問していきましょう。
⑩家の物移動したときに元に戻していない
業者の作業が終わり、帰ってもらった後、ふと見たら、移動したものが元の場所に戻っていない、なんてことがあります。どこへいったのか探す手間が増えてしまうことにも。
作業が終わって報告をもらうときに、作業箇所へ一緒に行って、確認するとよいでしょう。作業箇所が多かったり、スタッフの人数が多いと、起きやすくなります。
業者選びの判断基準
最後に業者選びのポイントをまとめてみたいと思います。
初めて業者を使うなら、スポットでいくつかの業者を使ってみる
大手グループ会社やハウスクリーニング専門大手を使うのが無難です。もし、定期的な依頼を考えているのなら、地域密着型の業者も使ってみるとよいでしょう。
家の全部をトータルで見てもらいたい
お掃除だけではなく、電気や下水道、建付けなど家のトータルの相談を考えているのなら、個人型か地域密着型を選ぶとよいでしょう。小規模の業者であればお試しのプランもあります。そういうのも試すとよいでしょう。
料金
業者のサイトがあれば、そこに料金が乗っている場合がほとんどです。具体的には、見積もりを依頼するとよいでしょう。
見積もりの際のポイントは、
- 実際に現場の状況を確認するのか
- 相見積もりを行う
- 見積もりの明細を出してくれるのか
- 交渉は可能か
スタッフの品格
お掃除を依頼するまでのコミュニケーションを通して、返事の速さ、対応の丁寧さ、サービスや料金の明確さで判断できます。
また、実際に依頼したときに来てもらったスタッフの言葉遣いや仕事の姿勢を見て判断するとよいでしょう。
スキルレベル
依頼したときのやり残しや、クオリティーで再度依頼するかどうかを選ぶとよいでしょう。
業者によっては、様々な道具や洗剤を使って清掃するところや、少ない道具で清掃するところなど特徴があります。
自分好みのレベルを求めるとよいでしょう。
まとめ
今回はハウスクリーニング業者の選び方をお伝えしました。
業者のスタイルと自分のストレスのバランスで選ぶのが良いと思います。
個人的なおすすめは、地域密着型の業者です。信頼度、スキルなど含め長期的に依頼するのであれば、間違いが少ないでしょう。
ハウスクリーニング業者を使って、日々の生活にスッキリを取り入れていきましょう。